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2014年10月12日日曜日

雪月花


台風日和なこの数日。
秋を感じる毎日、いかがお過ごしでしょうか。
私の台風の思い出は秋が多くて、停電して学校がお休みになって、
おうちのなかで、わくわくウフフと過ごしていたのを台風の日には思い出します。
集団行動が苦手な子(先生に気に入られたくて良い子ぶりっこで周りに合わせてたが)
だったので、学校休みとか心の底では嬉しかったなぁ。。

このところの寝る前読書は禅語。
いくつか読んで、ほぉ~っとなってウトウトと眠りにつくのが今秋の夜の楽しみ。
シータマ先生が教えてくれた石井ゆかりさんの占いは、
日本語の美しい言葉使いが心地良く、ときどき見ます。
この本は、禅の言葉を石井ゆかりさんなりの言葉で、
わかりやすく解説してくださっているもの。

シータマ先生が教えてくれた素敵なことは、細く長く私のお気に入りに
なっているものが多い。 
彼女のブログに励まされたことも多かったし、
ヨガを学んでいる皆さんに、こういう出会いがあり、
世界が広がり自由を感じられていたら良いなぁと思います。 

この妹の旦那氏からの差し入れ禅語、心に響く氣の良い言葉がいくつもあったので、
今日はひとつシェアしようと思います。
まだ雪の季節ではないんですが、、、 

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雪月花
「 琴詩酒、友は皆我をなげうつ 雪月花の時 最も君を思う 」
雪・月・花の美しいときには、ともに詩を詠じた君のことを思い出す、
という、白楽天が旧友に贈った詩の一節。

 雪は冬に降り、春にはあとかたもなく解ける。
月は満ちては欠け、花も一瞬のさかりを過ぎれば散りはてる。
雪や月や花の美しさは、時間の中でその姿を刻々と変えていく。
 それがないときには追い求め、手に入ると失うことを怖れ、失われれば嘆き、
というふうに、
私たちはいつも、時間の移りゆくのを苦痛に置きかえて生きているようなところがある。
愛しいもの、友と過ごすかけがえのないひととき、美しさや愛情も、
時間の流れの中でうつろいでゆく。
人はその変化を怖れ、変化に苦しみながら生きている。
 ひとつの春、ひとつの冬というスケールでは確かに、
それらの美は一瞬で消えてしまう。でも、もっと長い時間をとらえると、
花は毎春、雪は毎冬、途絶えることなく訪れる。
それが失われることを怖れて苦しむのではなく、それが今目の前にあることだけを
心から楽しめたらどんなにいいだろう、と思う。
 目の前から大切なものが失われたとしても、それは永久に失われたのではなく、
春の花のように、冬の雪のように、また時間の流れの中で、
巡りあえるいのちのようなもの、なのかもしれない。


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「 一瞬のなかに永遠を見、永遠のなかに一瞬を見る 」
先生がクラス中にぽろっと言った言葉がとても印象的で、折に触れ思い出します。
去年から、集中的に瞑想をするようになってから、
先生の感覚、こんな次元で生きていらっしゃるのかしら、とほんの一瞬感じられたような・・・

今この瞬間を大切に慈しみ、
しかし、
過ぎゆくままに手放して生きられたら、
巡りあう永遠のいのちを内側に感じ、なにも怖れず生きてゆけるのかもしれない。

「 明日死ぬと思って生きなさい。永遠に生きると思って学びなさい。 」
このガンジーの言葉からも、
ある種の境地にいきついた人たちは、我々と同じ世界で生きながらも
異なる次元で世界を見ているのだろうなぁと思う。
永遠に変わらない、不変の真理を通してのみ。


このちいさいひとの目の前にあるすべてもまた、
失う怖れも、嘆きも、追い求める虚空の何かでもなく、
今この瞬間という永遠だけなんだろうなぁ~    
…ぷぷ、かわいいやつ。。


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