-----------------------------------------------------------------------------------------------

2017年1月11日水曜日

百姓ジェネレーション


こんにちは。
お元気にお過ごしでしょうか。
毎日、一日があっという間に過ぎてしまって、
今まで信じてきた時間の概念とは果たしてなんだったのか?という感じ。

インドに来るたびに、私がこれまで築いてきた、
そして信じてきた価値観が壊されてきたんだ、と今年、着いてすぐに気づきました。
インドはカオス、そして私自身もカオスになった。
真っさらだ。
どの選択もできるし、いつでも真っさらに返って来れるんだ、と教えてもらった。

破壊の神シヴァが、私が私自身で作り上げてきた「私はこういう人間」という、
自らを縛っていた価値観、不自由さをいつのまにか壊してくれていたみたい。
「私にはこういう歴史があって、だからこういう価値観の人間だ!」というものが、
気付けばなくなり、「良い」と信じきってきたことが、果たして本当にそうなのか
わからない状態で、私は一体だれで、世界の良いことと悪いことについて、
何もわからない。なにも言えない。
善悪なく世界を見る、子供に戻ったときのような気持ち。
意見を求められても、そうとしか言えない状態。
右にも左にも、上にも下にも行ける、選択肢が無限に広がる、シンプルな状態。
破壊とカオス、インドでシヴァが愛される理由がわかった気がします。
毎日エネルギーの象徴としての神様の像を前に、どの神様かっつーと、いつもシヴァにお祈りしています。
聖山アルナチャラはシヴァというエネルギーそのものだから。
アルナチャラシヴァ!

はてさて、
一日の修業ルーティンはだいたい毎年ながら同じで、
5時前後起床、アシュラムで瞑想し、山の中腹あたりまで登って岩の上で瞑想し、
下って来てはプージャの時間にチャンティングを聞きながら瞑想していると、
もう9時過ぎとかなので、
おうちに戻ってお茶をいれて愛犬プチが遊びに来るハッピーテラス(↑写真)で
ゆったりと朝ごはんを食べたり、
洗濯やお掃除をして、お花を飾ってお部屋を清めて、そうこう言ってたら、
お昼ご飯だね~なんて、インド料理なら外食が絶対うまい!ので外に食べにいったり、
そのままカフェにお茶を飲みにいく日もあれば、
スパイス疲れしていたら薄味でシンプルなのものを作ったり、
スイーツもお手製だと優しいから作ったり、そうなるとまたお茶をいれてテラスでゆっくりと、
鳥の声を聞いたり、一階に暮らすインドファミリーの愛犬プチとお話したり、読書しながらうたた寝。。。

今日なんかは朝はお友達のお見送りをして、
それから仕立て屋のおじさんとこに寄って、今年もよろしくね、なんてご挨拶、
近所で野菜や調味料の買い物を済ませ、
年末体調を悪くしたときによく効いた、お友達にいただいたホメオパシーのレメディを
街のホメオパシー薬局に求めにいって、フルーツを買い求めたり、
なんかお祭りやってたから交通量の多さに自転車でひかれそうになったりして。
インドはちょいとしたドラマが日常で。

ヨーロッパ由来のはずのホメオパシー、実はインドでは日本なんかよりよっぽど浸透していて、
私も去年から体のバランスちょっと崩したとき、お世話になっています。
優しい英語でゆっくりとお話してくれるベルギー人のMちゃんは、ホメオパシーや気功をやっていて、
ヨーロッパでもデリーで出版された文献が出回っているんだよ、と教えてくれた。
イギリス統治下にあった影響かしら、、、
それほどにインドではホメオパシー、日本よりも簡単に手を出しやすい代物です。
そしてインドと相性がいいみたい。よく効く!
(魔女っ子Mちゃんによると、子供や動物、素直な人ほどよく効くんだよ、と褒められました。)
レメディ自体は、ただの砂糖玉なんだけど、
そこにエネルギーである液体を注ぎかけて、薬局のアンマが渡してくれました。

うーん、おもしろい!
このように、生活の中で必要になって、自然と興味を持って自分で調べたり試したりする、
これこそ本来の学びの形、自然な感じがします。
アロマも興味なかったけど、生活の中で自然に使えるな~っていうのを最近は取り入れています。
学校いくぞ!っていうのと違って楽しい!勝手に覚えちゃう!

朝はヨガをする時間がないから、たいてい夕方に練習をして、
おっと、その前にミルクポットを持って、夕方に牛さん達から搾りたてを集めたミルクマンのところへ
まだあたたかい全く調整されてないフレッシュミルクを買いに行かなきゃ!
そうこう言ってたら暗くなるので、夜の瞑想にお出かけして、
今日も一日ありがとうございました、とご挨拶。
もちろんシャワーからお湯が出ることなんて有り得ない、(ってかシャワー自体あるのに出ないのはもう常識!)
バケツにお湯をはって、電気コイルのようなものを差し込んでお湯を作る。
バケツいっぱいの水で洗える範囲はたかが知れてるので、
私はインドでは毎日シャンプー。(湯シャンはすごく贅沢な代物なのです!!!)
一緒に暮らしてるシェアメイトは、もともとインドの田舎の村のひとたちに
お仕事を作っていくプロジェクトに参加していたので、もっともっと不便なところで暮らした経験もあり、
お湯を作る作業は本当に大変だったと言っていた。(村の場合は薪。)

ねー
仕事もしてないのにあっという間。。。
こうして、インドの人たちの中に生活して、彼らの生活を垣間見ていると、
本当にシンプルに暮らしている。
お向かいのお母さんは、洗濯場にある石に洗濯物をたたきつけて、
朝も晩も家族の大量の洗濯物を洗い続ける。
スーパーに行けるのはごく一部の人間。
私もスーパーの野菜は高いわりにフレッシュでないことも多いので、買えるものは買うけど、
あちこちへ買い求めています。
本当に時間がかかるけど、楽しい!
余計なことを考えて、まだ見ぬ未来に不安を感じたり心配するのは(これ病気の元ですよね、、病は気から、、)
しまうのは、物質社会探求の結果の便利さゆえに時間が有り余ってしまっているからだな、と。
時間がなくて忙しい気がするけど、実は心は退屈しているって感じ?

職業は?と聞かれれば「ヨガティーチャー」と名乗る私なわけですが、
これからはプロフェッショナルの時代ではなく、100個のことが出来る「百姓」の時代が来る、
という話を聞いて、なるほどな~と思いました。
こうして、ホメオパシーやふんどし作りや料理などに興味が湧くのは自然の流れだったんだ、と。
今回、紙幣がない!というこれまで経験したことのないことがインドでは起こっているわけですが、
お金がなくて食べるものや薬とか一般的には優先するでしょ?
で、人が何を削るかって、ヨガとか、一般的にお金に余裕があるときにやる目に見えないものだったりするわけで、
ヨガのみのプロフェッショナルだと、私は生き残れないな~と思い、
「百姓時代」に納得。
この夏もやりたくないことも適当に楽しくはやってましたしね。やりたくないけど 笑

興味があることあれこれ手を出して、器用貧乏上等、
百姓になって宇宙をサーフィンしていけるといいな、など(^^)



0 件のコメント: